備えあればうれし泣き新宿
子どもだけでなく、大人も注意! 妊婦さんは予防接種を!
2013/05/01
「風しん累積報告数の推移2009~2013年(第1~14週)」国立感染症研究所
うわっ、すごい……。
一昨年、昨年に比べて2013年はグ~ンと急カーブで上昇しているこのグラフ、実は風しん患者数なのです。
ニュースや新聞などでもお気づきかと思いますが、今年に入ってから「風しん」が猛威を振るっています。特に首都圏、都内に多いようです。
東京都内の風しんの発生状況はこちらをご覧ください。
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/rubella/rubella/「風しん」というと子どもの病気とイメージされがちですが、最近は、30代の男性に多いとのこと。子どもより大人のほうが重篤になることが多いようで、また、妊娠初期の方に感染すると、まれに赤ちゃんに障がいが残ることもあるそう。
「熱が出て、赤くポツポツと発疹が出る…」というような知識だけではいけません。びちくんと一緒に「風しん」についてしっかり学んで、がっちり予防しましょう!
風しんとは
う、うぅぅ…。
「三日はしか」とも言われるウイルス性の発疹症です。顔に淡紅色のポツポツ(発疹)が出て、発熱を伴い、耳の後ろや後頭部のリンパ節が腫れてきます。ほとんどの場合、数日で熱が下がり、発疹出現から5日もすれば感染力も消失します。大人がかかった場合は、子どもに比べて重症になることが多いようです。
風しんに特効薬はなく、「発熱には解熱剤を」というように症状に対して薬が処方されます。
先天性風しん症候群について
特に気をつけなければならないのが、「妊娠初期の人にうつさない」ことです。
妊婦が風しんにかかると、お腹の中の胎児にも感染し、難聴、白内障、先天性心疾患などの障がいをもった赤ちゃんがうまれる可能性がでてきます。これを「先天性風しん症候群」と言います。
風しんは、予防できる!!
しっかり予防しなくちゃ!
潜伏期間が2~3週間あり、発疹が出る1週間ほど前から感染力がありますので、自分が風しんにかかっていることに気づかずに誰かにうつしてしまうことも考えられます。
風しんウイルスは、飛沫感染ですので、マスク着用やうがい手洗いが予防の大原則となります。そして、何よりも大切なのは、予防接種。母子手帳などで自分の予防接種の記録を確認するとともに、病院で抗体を持っているかどうか検査してもらうこともできます。
予防接種について
これくらい、我慢ですっ!
新宿区では、この4月から風しん予防接種に公費助成を開始しました。気になる方は、ぜひ受けてください。
【対象者】
・19歳以上の女性(現在、妊娠中の方は接種できません)
・妊婦の夫または同居のご家族
※風しんワクチンを2回接種した方、風しんにかかったことのある方を除く。
【期間】
平成25年4月1日から平成26年3月31日まで
【ワクチンと接種回数】
・風しん単体ワクチン
または
・MR(麻しん・風しん混合)ワクチン
どちらか1回
【自己負担金額】
風しん単体ワクチン 3,140円
MRワクチン 5,210円
※生活保護受給世帯等の方は無料。保健予防課予防係へ事前に申請が必要です。
【申し込み】
事前に電話で保健予防課にお申込みください。
【予防接種に関する問い合わせ】
・ 保健予防課予防係(第2分庁舎分館1階) 電話03-5273-3859